3月 152008
 

紙の厚さは、印刷用紙の場合、重さである「kg」で表現されます。

印刷・出版業界に入ってきたばかりの方には、

すごく分かりづらいとは思うのですが、理由が分かれば納得です。

紙の大きさと単位から考えると分かります。

紙の大きさは、細かいことは抜きにして4種類。

・四六版(788×1091)

・B版(765×1085)

・菊版(636×939)

・A版(625×880)

大きさ順ですと、

四六版>B版>菊版>A版

という順番になります。

そして、紙は1連(1000枚)単位で流通しています。

つまり、

どんな紙でも1000枚集めた時、どれくらいの大きさで、どれくらいの重さになるようにするか。

これで、厚みが決まるわけです。

例をあげますと、

「印刷用紙は、コートのA版70.5kgでお願いします」

というのは、

”コート紙を1000枚集めた時、”A版の大きさで”、”70.5kg”になるような厚み

ということです。

紙=水

と、置き換えて考えると、もっと分かり易いかもしれません。

A版の大きさでできたアクリルケースを想像してください。

ここで蛇口をひねって、水(紙)を70.5kg流し込んだ時に

できあがった厚のことです。

いま流し込んだ水(紙)を、A版よりももっと大きな四六版のアクリルケースに

流し込んだら、厚みが薄くなったのがさらに想像できましたでしょうか。

A版の70.5kgと同じ厚さは、四六版でいうと110kgになります。

厚さでいうと、

四六版110kg=B版106kg=菊版76.5kg=A版70.5kg

となります。

なんとなく、お分かりいただけたでしょうか^^;