データの作り方や、最終ドキュメントデータの管理が、
以前にも増して大事です。
増刷がかかった場合フィルムがあれば、
奥付など、修正指示のある部分だけを訂正(切ったり貼ったり削ったり)して、
刷板~印刷すれば良かったわけです。
修正部分以外は、変わりようがありません。
それが、CTPによってフィルムがなくなってしまった。
増刷時に修正がある場合は、元のドキュメントデータから修正する必要がでてきます。
それには、元のドキュメントデータを開かなくてはなりません。
初刷りの時には、組版オペレーター(A)がMac(a)で開いて作業、
2刷の時には、組版オペレーター(B)がMac(b)で開いて、
3刷の時には、出力オペレーター(C)がMac(c)で開いて、
4刷の時には、・・・。
と、常に異なる作業者、異なるMacでデータ修正がなされる可能性が高まります。
ちょっとしたことでフォントが置き換わってしまったり、
ツメ情報が変わってしまう場合がありえます。
雑誌などの場合は改版を前提にしなくても問題ないかもしれませんが、
書籍など改版を前提にしている場合には、初版を作る段階で、
折単位は無理としても、章単位などでドキュメントを分けておくのが無難です。
訂正の入りそうな奥付だけはさらに単ページのドキュメントにしておくなどして、
極力データをどこで開いても修正容易なデータにしておくなどの配慮があると、
後々安心かと思われます。
まれに見かけるのが、1つのドキュメントデータで100頁以上の本を作っている方が
いらっしゃいますが、やめておいた方が何かと安心です。
CTPデータ前の中間ファイルを書き出す際に、
データが重くなりすぎてエラーの原因にもなります。
CTP作業をした工場、または印刷会社などで、
ドキュメントデータから書き出したCTPデータを持っている可能性も多々ありますので、
改版時はそこから強引にデータ修正を行うこともできるかもしれません。
ただ、その場合は手持ちのドキュメントデータと食い違いが出てくるので、
更なる改版の際には、常にそのCTP最終データからの修正が前提になるでしょう。
ただし、CTPデータはアウトライン化されておりますので、大幅な修正は難しくなりそうです。
慎重にデータを作って、データ管理をしっかりしましょう^^;
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CTPになって印刷自体はキレイになったし、フィルム出して刷版するという工程がなくなった分、手間は減りました。
でも1ページだけ差し替えの再版物なんかはだったりすると、フィルムの方が確実だったりするのも事実ですよね。
うちではフィルムも未だに現役です。
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>gen009様
フィルムの方が確実な場面って、まだまだありますよね。
でも、滅多に使わない製版機材を維持するのも大変ですし、ストリップフィルムももう無いのが辛いですよね。